中古エアコンの取り付け費用相場と安くするためのポイントを解説

夏は暑く冬は寒い日本では、エアコンは必要不可欠な家電製品。大型家電であるエアコンは高額ですが、
定期的な買い替えも必要ですので、出費が嵩みますよね。できるだけ安く設置したいと思う方も
多いのではないでしょうか。
エアコンの場合、購入したらそれでO Kではなく、必ず取り付け費用がかかります。
エアコン本体は中古で購入するなどすれば安く手に入りますが、気になるのはその設置費用。
設置費用があまりにも高ければ、意味がなくなってしまいますよね。
そこで今回は、中古エアコンの取り付け費用相場と安くするためのポイントを解説します!
目次
中古エアコンの取り付け費用相場と安くするためのポイントを解説
2-2 標準工事の内容
2-3 追加料金が必要な場合も
3.中古エアコン取り付け費用を安くするための方法
4-1 モデルチェンジのタイミングで型落ち品を狙う
4-2 新製品発売前の在庫一斉セールを狙う
4-3 時期を問わずにいつでも安い中古エアコンを狙う
5.まとめ
1.中古?アウトレット?エアコンを安く買う方法をご紹介
エアコン本体を少しでも安く購入するための方法をご紹介します。
超激安を狙うなら、オススメは中古エアコン。基本的には一度使用されたものですが、なんと、まれに未使用品も販売されています。
メーカーや使用期間などによって値段は様々ですが、半額程度の値段で購入できることが多いです。対応畳数が大きいエアコンの方が、より割引率が高い傾向にあります。
中古品は外観がキレイでも、動作に問題がある可能性もありますので、信頼のおける業者から購入するようにしましょう。
小売店の店頭展示品や、機能的には問題がない傷や汚れがある商品などが、アウトレット品として格安で販売されています。メーカーの在庫処分のために、新品と同じコンディションのものがアウトレット品として販売されることもあります。前者の場合も、見た目に傷などがあったとしても、コンディション自体は新品同様で安心です。
各メーカーからは、毎年新商品が発売されます。新商品が発売されると、ひとつ前のモデルが旧モデルとなって格安で販売されるのです。旧モデルというだけで、もちろん新品。モデルチェンジの際に性能などが大きく変更される時もありますが、ほとんど性能が変わらない程度のマイナーチェンジの場合もあり、機能的にも新モデルとほとんど変わらないものが安く入手できる可能性もあるのです。
この型落ち品が、アウトレット品として販売されることもあります。
2.中古エアコン取り付け費用の相場は?
中古エアコンを購入した場合、別途取り付け工事を依頼する必要があります(中古エアコンと、取り付け工事がセットになった商品もあります。)。相場はいくら位なのでしょうか?
中古エアコンの取り付け費用の相場は9,000〜17,000円程度で、エアコンの対応畳数が広いほど高くなります。対応畳数ではなく、対応kWで表示されている場合もあります。
ただし、こちらの費用は標準工事のみを行った場合であり、設置場所の壁の材質や、室外機の設置場所などによって追加費用が発生する場合があります。
多くの取り付け業者で標準工事に含まれている内容は、
・エアコン本体の取り付け
・配管接続時の穴あけ工事(1ヶ所)
・配管の接続(4mまで)
・室外機の設置(室内機近くの庭やベランダ)
・真空作業
です。
標準工事の金額が極端に安い場合、真空作業が含まれていないことがありますので、標準工事には何が含まれているのかは必ず確認しましょう。
真空作業とは、エアコン内部の水分を飛ばして真空にする作業なのですが、これがしっかりと行われていなければ故障の原因となります。真空ポンプを使った真空引きをせず、エアパージという方法で真空作業を行っている場合は特に故障の原因となることが多いので、方法についても確認することをオススメします。30分から1時間ほど時間がかかりますが、「真空乾燥」という方法が最も配管トラブルが少なく、エアコンの効きもよくなります。時間がかかる分費用が高くなりますが、質を重視する方は覚えておくと良いでしょう。
ほとんどの場合、標準工事費のみで取り付けられるのでは?と思うかもしれませんが、案外追加料金や追加工事が必要な場合も多いです。
追加で発生することが多い費用相場についてご紹介します。
<特殊な壁の場合>
コンクリートやタイルの壁にエアコンを取り付ける場合、追加料金が発生します。材質にもよりますが、追加料金は7,000〜15,000円程度が相場です。
<特殊な場所に室外機を設置する場合>
屋根の上に設置したり、二段重ねで設置したり、吊るして設置したりする場合、追加料金が発生します。設置場所によって幅はありますが、10,000〜20,000円程度が相場です。
<配管が4m以上の場合>
室内機と室外機の場所が離れていて配管が4m以上必要な場合、追加料金が発生します。1mにつき、3,000円程度が相場です。
<配管パイプの化粧カバー取り付け>
配管パイプがむき出しですと、見た目が美しくありません。化粧カバーを取り付ける場合は追加料金が発生します。長さにもよりますが、5,000〜10,000円程度が相場です。
<隠蔽配管工事>
配管を内側に隠すことを隠蔽配管といいます。隠蔽配管工事を行う場合は、7,000〜10,000円程度が相場です。
<エアコン専用コンセントの設置>
エアコンは消費電力が大きいため、専用のコンセントが必要です。このコンセントが設置されていない場合は、設置工事が必要となります。工事費は12,000〜15,000円程度が相場ですが、ブレーカーから増設する必要がある場合は20,000円以上かかることもあります。
<古いエアコンの取り外し費用>
古いエアコンを取り外す必要がある場合の費用は、4,000〜10,000円程度が相場です。
<高所作業の場合>
屋根の上など、高所作業が伴う時は追加費用が発生する場合があります。相場は5,000〜10,000円程度です。
3.中古エアコン取り付け費用を安くするための方法
せっかく安く購入した中古エアコンは、できるだけ安く取り付けたいですよね。その方法をご紹介します。
DIY人気は年々高まっており、家具を自分で作ったり、壁紙を張り替えたりしたことがある人もいると思います。基本的にDIYすれば費用が安くむと思いますが、エアコンの取り付けの場合は逆に高くつくことも多いです。
エアコンの取り付けには専門の道具が必要ですので、購入やレンタル費用がかかります。安くできたとしても数百円〜数千円程度の差が付くかどうかでしょう。実際にかかる費用以外に自分の時間を費やすことにもなりますから、そのコストも考えると十分な差額とはいえないのではないでしょうか。
専門技術も必要ですから、素人が行うことでエアコンが故障したり、劣化を早めたりしてしまう可能性も高く、修理費用や買い替え費用がかかってしまうことも多いのです。
また、コンセントの増設など電気関連の作業を行うには、「電気工事士」の資格が必要ですので、業者に依頼しなければなりません。
取り付け費用を安くするには、エアコンの取り外し・取り付け費用が安い専門業者を探すことです。専門業者であれば技術も高く、工事実績が多いので、一件あたりの費用を安く設定している可能性があります。中古エアコンの販売と取り付け工事の両方を行っている業者は、中古エアコンの取り付け経験が豊富で、費用もより抑えられることが多いのでオススメです。
専門業者によって金額に差がありますので、ある程度相場感を持った上で2〜3社に見積もりをとり、比較してみましょう。
とはいえ、エアコンの取り付けは安さだけではなく、作業の質が非常に大切です。手抜き工事をされたり、技術が低い業者であったりすると、エアコンが故障したり、寿命が短くなったりしてしまうことも考えられますので、値段だけで選ぶと失敗する可能性があります。インターネットの口コミなども参考にはなりますが、やはり実際に話を聞いてみることも大切。問い合わせ時の対応などをよくみて、信頼のおける業者を選んでくださいね。
4. 購入時期によって安くなる!エアコン購入のベストタイミングは?
もうすでに故障してしまっている場合はすぐに購入するしかありませんが、時期を調整できるなら、いつ購入するのが安いのでしょうか?エアコン購入のベストタイミングをご紹介します。
新品のエアコンが良いという場合は、モデルチェンジが行われる10〜11月頃が狙い目。型落ち品が安くなることが多いです。製品の価格帯によってモデルチェンジの時期が異なるメーカーもあり、低価格帯であれば1〜3月のことも多いので、この時期も要チェックです。
新製品が発売される前の7月末〜8月頃に、在庫一斉セールが行われる店舗もあります。この時期は、特に高価格帯の製品を安く購入できることが多いでしょう。型落ちになるまで待っていると、お目当てのものが完売してしまうことも考えられますが、新製品発売前の在庫一斉セールであれば、人気の製品もお安く入手できるかもしれません。
品数が多い時期とはいえませんが、12月頃にもボーナスに合わせてセールが行われます。この時期は、低価格〜中価格帯の商品が安くなる傾向にあります。
とにかく安く購入したい場合はもちろん、故障してしまった場合、引っ越しをする場合など、時期を調整できない時は中古エアコンがオススメです。時期を問わず、いつで安いものを探すことができます。転勤が多いなど、設置期間が短いことがあらかじめ分かっている場合にもオススメですよ。
5.まとめ
エアコンは健康的な生活を維持するために欠かせない家電ですが、価格の高さに頭を悩ませる方も多いです。また、素人では設置することが難しいので、エアコンに関するコストを下げるためには、取り付け費用も含めたトータルコストで考えなければなりません。専門業者に安く取り付けてもらうことができれば、格安の中古エアコン購入など、本体の入手方法の選択肢も広がります。できるだけ費用を抑えてエアコンを設置したいという方は、エアコン本体と合わせて、取り付け専門業者も探してみてくださいね。